日記/2009-7

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2009-7-30

GoogleImage プラグイン

 

 「電気グルーヴと電人ザボーガーと完全変形」のページに、ピエール瀧が電人ザボーガーになってる画像を表示するために、当初はYahooImageSearch プラグインを使っていたのですが、なぜかあっという間に表示されなくなってしまいました。
 そこで、Yahooの代わりにGoogleの同じようなAPI(Google AJAX Search API画像検索のAPI)を使って画像検索の結果を表示する、FreeStyleWiki用のプラグインを作ってみました。
 
 インストールは以下の手順で進めてください。

JSON::Syckのインストール

 このプラグインでは、JSONからPerlのデータ構造への変換にJSON::Syckを使っていますので、これをインストールします。このモジュールのインストールにはコンパイルを伴うのですが、本サイトが運用されているさくらインターネットのサーバーの場合、AmazonSearch プラグインのProduct Advertising API対応のページでも紹介した、こちらのページに書かれているとおりの手順で準備を整えれば、後は簡単。
 CPANシェルから、

cpan[1]> install JSON::Syck

とやればOK。

Encode::JavaScript::UCSのインストール

 同じように、モジュールEncode::JavaScript::UCSをインストールします。

cpan[1]> install Encode::JavaScript::UCS

でOK。
 こちらはPurePerlのモジュールなので、lib以下にコピーしてインストールしてもOKだと思います。

インストールしたモジュールのパスの追加

 上記でインストールしたモジュールがFreeStyleWikiのプラグインから使えるように、一般ユーザー環境でのCPANモジュールのパスを、FreeStyleWikiのwiki.cgiに追加します。
 wiki.cgiの22行目辺りの以下の行に、

use lib './lib';

 一般ユーザー環境でCPANモジュールをインストールしたパスを追加します。

use lib qw(./lib /home/xxxxxxxxx/local/lib/perl5/);

GoogleImage プラグインのインストール

 以下のファイルをダウンロードし、plugin以下にインストールします。

 以上でインストール作業は完了です。

使い方

 以下のような書式で、検索結果としての画像を表示できます。

{{googleimage 電気グルーヴ}}
Google画像検索で「電気グルーヴ」を検索

 
 また、以下のようにパラメータを追加することで、元画像へのリンクであるサムネイル画像を複数表示することもできます。

{{googleimage 電気グルーヴ,tb,8}}

 「電気グルーヴ」は検索語。
 「tb」でサムネイル画像表示を指示しています。
 「8」は画像表示数を示しています。8が最大でそれより大きい値を設定しても8つの画像しか表示されません。

Google画像検索で「電気グルーヴ」を検索

補足

  • プラグインの出力全体を <div class="googleimage">〜</div> でくるんであります。本サイトの場合、他サイトからの引用であることを示すため、以下のようなCSSを指定して、背景を灰色にしています。
div.googleimage {
  position:relative;
  left:0.5em;
  padding-left:0.5em;
  margin-right:1em;
  background-color:#333333
}
div.googleimage img{
  border-style:none;
}

参照情報


2009-7-26

電気グルーヴと電人ザボーガーと完全変形

 

 先日ナタリーで「電気グルーヴが20周年を記念して電人ザボーガーに変身」というニュースを見た。
 その画像がこれ。

Google画像検索で「犯罪捜査用ロボット電人ザボーガーことピエール瀧」を検索

 
 たしかにピエール瀧のプロポーションは電人ザボーガーっぽい。
 それにしても、見てたなあ、電人ザボーガー。

Zabogar

 
 歌は子門真人。電気グルーヴとは子門'zつながりということもあるか。
 
 当時の特撮ヒーローにはありがちなことだが、この電人ザボーガーも相当強引な変形で、上記の映像を見ても全然納得がいかない。
「タイヤは胸と腰の中?入るわけないやろ!」
と子供ながらにテレビに突っ込みを入れたものだ。
 
 にもかかわらず、「バジルの造形魂」というサイトで、サイトのオーナーが製作された「完全変形電人ザボーガー」が紹介されている。

 素晴らしい!素晴らしい!素晴らしい!
 J-FACTORYザボーガーバイクもかっこいいが、完全変形という点でこちらの勝ち!

http://cdn.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yms-zun/20080226/20080226175232.jpg
http://f.hatena.ne.jp/yms-zun/20080226175232
http://f.hatena.ne.jp/yms-zun/20080226175232

  
 以上、検索すればすぐに出てくる情報のツギハギでした。
 

追記

 2009/10/21に、「完全変形電人ザボーガー組み立て完了」を追加しました。


2009-7-20

草鹿法律事務所はどこにあるのか

 

 「女弁護士・高林鮎子」は、日本テレビの今は亡き火曜サスペンス劇場で好評を博した、眞野あずさ主演の人気シリーズ。
 草鹿達之介(丹波哲郎)がボスである草鹿法律事務所に所属する弁護士の高林鮎子(眞野あずさ)が、万年司法浪人で調査員の竹森慎平(橋爪功)とともに事件に挑んでいく。犯人が組み上げた、全国各地の鉄道、船舶、航空、バス、タクシーなど、ありとあらゆる交通機関を縦横無尽に駆使した壮大なアリバイ・トリックを、日本中に散らばる現場に出向いては、ホテルのレストランで時刻表をこねくり回しての机上検討、次の現場へ移動して、今度は駅前の喫茶店で時刻表を……これを延々繰り返しながら崩していくというのが毎度の筋立て。いろんな所を無駄にかけずり回るこの方法だと、ものすごく交通費がかかると思うのだが、依頼人は文句を言わないのだろうか(その依頼人が犯人だということも、ままありがちなのだが)。
 私はこのシリーズが大好きで、今でも再放送があるたびに、たとえ見たことがある回であっても、ついつい見てしまう。
 そんな私が前々から気になっていたのは、草鹿法律事務所はいったいどこにあるのか、ということ。
 ウィキペディアの記事にもあるように、草鹿法律事務所は、ドラマ上の設定としては「東京都千代田区神田駿河台5丁目1番1号サンライトビル306号」にあることになっている(また、おぼろげな記憶によると、シリーズ後期には同じ千代田区の内幸町に移転しているはず)。
 

 
 私が知りたいのはそんなことではなく、毎回必ずといっていいほど、依頼人が印象的な坂道をのぼってたどり着くシーンがある、あのビルは実際どこにあるのか、ということなのである。
 下記は「女弁護士高林鮎子(10) 博多−札幌殺人ルート 完全無欠のアリバイに突破口を捜せ!」から、依頼人の姉弟が鮎子をたよって事務所を訪れるシーン。
 

 
 ここから読み取れる、場所を特定するためのヒントは以下の通り。

  • オレンジ色の車両から、すぐ横を走る路線はJR中央線である
  • 坂をのぼったところでY字路になっている
  • 画面からはなんと書いてあるのか読み取れないが、標識らしきものがあることから「○○坂」という名前がついている坂である

 東京の地理に疎い田舎者で鉄道にも詳しくない私には、これだけのヒントでは、この場所を特定することができなかった。
 少なくとも以前は。
 今は、Googleをはじめとするさまざまなツールがある。これらを駆使することで、今回、私にもこの場所を特定することができた。
 

 この場所の住所は「東京都千代田区神田駿河台2丁目11番地」で、坂の名前は「皀角坂(さいかちざか)」である。
 ググってみると、以下のようなさまざまな皀角坂の写真を見つけることができる。

 上記のシーンをこれらの写真と比較することで、この場所が皀角坂であることが確認できた。
 それどころか、ストリートビューでその外見を確認することによって、ビルまで特定することができた。
 東京デザイナー学院とアテネ・フランセの間にある(建物としては東京デザイナー学院と一体であるように見える)、GoogleMapやYahooMapで「お茶の水会館」と表示されているビルこそが、確かに「草鹿法律事務所」が入ってるサンライトビルである。
 
http://maps.google.co.jp/maps?cbp=12,244.3,,0,-50.3&cbll=35.700973,139.758372&ll=35.700973,139.758372&layer=c
 
 長年の疑問が解明されて、すっきりした。しかも、コンピュータをこねくり回すだけで、高林鮎子のように現地に赴くこともなく、当然ながら交通費ゼロで謎を解くことができたのだ。大満足である。
 しかし、そうは言いながらも、いつかこの目で実際にこのビルを見てみたい、そのための交通費なら惜しくはないとも思う。

追記

 2010/09/28に「草鹿法律事務所はどこにあるのか・続」を追加。


2009-7-19

「きよしちゃん」と「ひとつだけ」

 

No Item.

 コンビニで見かけたテレビブロスの臨時増刊号「みんなの忌野清志郎」を思わず購入。真ん中の16ページ分は、2009/05/26発売号の再録だったが、清水ミチコのコラムの最後、初出時には読み飛ばしていた以下のような文言に気づいた。

矢野顕子さんの「きよしちゃん」という歌が、とてもかわいいです。YouTubeで検索可能?

 さっそく検索してみた。
 

?HQ? 矢野顕子 - 09 きよしちゃん

 
 これを聴いて、遠い昔、サウンドストリートでかかった清志郎が歌う「ひとつだけ」のことを思い出し、こちらも検索してみると……
 

ひとつだけ : ヘンタイよいこバンド(忌野清志郎 坂本龍一 仲井戸麗市 etc.)

 
 YouTubeのページの詳細欄にもあるが、清志郎は歌詞を少し変えて歌っている(こちらのデュエットでも)。
 逆に、矢野顕子が「トランジスタラジオ」を歌うときには、未成年がたばこを吸うのはダメ!ってことで、「タイヤキの煙、とても青くて」とか何とか歌詞を変えてたなあ、ということを思い出したが、これはYouTubeにもなかった。
 かわりにこちらを。ドリルキング・アンソロジーから。愛に満ちあふれたカバー。
 

追悼 清志郎 子門z - トランジスタ・ラジオ


2009-7-11

SearrchWord プラグインにBingを追加

 

 SearchWord プラグインで捕捉する検索エンジンとしてBingを追加しました。

 まだ登場したばかりのBingですが、2009/07/11現在、すでに78件のアクセスがBingから本サイトへありました。
 見た目がかっこいいし、検索結果もGoogleと比べて遜色ないもののように感じられますので、私も結構使ってます。
 

2009-7-5

ディープピープル〜ボクシング世界チャンピオン〜

 

 昨夜(2009/07/04)、NHKで放送されていた「ディープピープル」が非常に面白かった。こちらのページによると、2009/05/28に放送されたものの再放送。
 レギュラー化するかどうか未定のパイロット版のような番組で、先のページにある内容の紹介は、

同じジャンルを極めた3人のカリスマたちが、評論家やアマチュアには語れない「本物のディープな世界」を語りあう、新しいスタイルのトーク番組

というもの。今回語り合ったのは、以下の3人の現役・元ボクシング世界チャンピオン。なお、説明文は番組のテロップからの引用、YouTubeの動画はそれぞれの入場曲。

長谷川穂積
WBC世界バンタム級王者。28戦26勝(10KO)2敗。現在8連続防衛中。2005年、最強と言われたウィラポンを倒し王座に。日本ボクシング界のエース。

Once You Had Gold-Enya

畑山隆則
元WBA世界Sフェザー級、ライト級王者。29戦24勝(19KO)2敗3分。日本人4人目の2階級制覇を果たした。打ち合いにこだわった「ケンカファイター」。2000年の坂本博之戦はボクシング史に残る一戦。
KYOSUKE HIMURO -NATIVE STRANGER-

浜田剛史
元WBC世界スーパーフライ級王者。24戦21勝(19KO)2敗1NC。15試合連続KOの日本記録保持者。自らのこぶしをも砕くハードパンチャー。4度の左手骨折を乗り越え、王座獲得。
holding out for a hero Bonnie Tyler

 
 何度も防衛を重ねた(元)世界チャンピオンの3人が語る話はいずれも興味深いもので、特に長谷川穂積の技術論には、耳を疑うほどの驚きもあった。
 だが、私にとって、より興味深かったのは、同じ話題に対する3人の見解の分かれ方だった。
 ボクシングを極めた3人だけに、ボクシングに対する考えは一致しているのか、それとも、三者三様のボクシングスタイルから、その考えもバラバラに分かれるのか。
 実際には、もちろん3人の意見が一致する場合もあったが、多くの話題で二対一に意見が分かれていた。それも、二対一の組み合わせが、話題によって違っていた。
 以下に、話題ごとに、3人の意見や体験の分かれ方を表にまとめてみた。同じ意見のセルを同じ色にしてある。画面からはどちらの考えなのか判断できなかった場合は灰色とした。当たり前だが、色分けは独断で決め、例えば拳の骨折の話題などは、長谷川と浜田の対処の仕方が異なるのだが、そこに通じるものを感じたので同じと見なした。

長谷川畑山浜田
効くのはキレのパンチか、痛いパンチか
ウィラポンを倒したのは感触が残らないくらい力を抜いて打った、スピードとタイミングの、キレのパンチ。相手がすごい勢いで倒れたときは、肩の力が抜けた、え?こんなパンチで倒れるの?というようなキレのパンチ。効くのは、肩まで衝撃が伝わるくらいの、痛いパンチ。相手を倒そうと、どうしても力んでしまうので、キレのパンチを打つのは難しい。
まぶたを切っての出血とバッティング
頭から突っ込んでくる選手はやりにくい。バッティングで両まぶたの上を切ったことがある。出血で試合を止められてしまうかもしれないという焦りからスタミナを消耗した。その意味で、目を切られたそのパンチが、今まで一番効いたパンチ。バッティングされるのは自分が未熟。本当に強い選手はそれをさせない。
相手の呼吸を見てパンチを打つ
相手が息を吸うタイミングでパンチを打つ。息を吸っているときはパンチも打てないし、ディフェンスもできない。「確かに息吸ってるときにボディをもらうと効くけど……」長谷川の言葉に驚きを隠せない。 
1秒間
二人の話にうなずく。そんじょそこらの科学者なんかより、世界戦を闘うボクサーの方がよほど頭を使っている。一秒の間に、バアッ、バアッ、バアッといろんなことを考えている。自分がこうやると相手はどう動くか。五手、六手先まで予想を組み立て、これじゃあお客さんは喜ばんな、というところまで、試合中に考える。1秒あれば、いろんなことが考えられる。
相手をあやつる法則
相手にアッパーを打ってほしいときには、相手がアッパーを打ちたくなる位置へ自分の頭を持っていき、カウンターを狙う。7割くらいの確率で成功。「どうだったかな……。やっぱり、八度も防衛してるチャンピオンは言うことが違いますね」画面に映っていないが、畑山の言葉に頷いている気配。
強気と弱気
試合前の控え室でバンテージを巻いてるときまで、試合が中止になることを願うくらいの弱気。諦めがつくのは試合開始のゴングが鳴ったとき。苦しい練習も相手を殴るため。試合しなくてもファイトマネーをくれると言われても「コイツをぶっ飛ばさないと納得できない」というほどの強気。 
 対坂本戦、相手の耳からの出血に、人を殺してしまうんじゃないかという恐怖を覚えた。 
拳の骨折
痛めている拳を、アルバイトの合間に、かたいものにコツコツぶつけて鍛えた。浜田の手を見て感心することしきり。骨折した左の拳は世界戦まで温存し、右の拳は何があっても絶対折れないように、四角い鉄柱を毎日30分打ち続けた。
血尿
出たことがない。自分がサウスポー、相手の多くが右なので、お互いにボディを打たないから?世界戦のたびに血尿は出たが、対坂本戦の後は、醤油色というかコーラ色というか、そういう血尿が出た。「きつい試合の場合は、けっこうみんなあるんじゃないかな」
減量
減量すればするほど感覚が研ぎ澄まされていく。減量していくと、拳銃で撃たれてもあたらないと思うほど感覚が鋭くなっていく。二人の言葉にうなずく。

 ゲスト解説の関根勤の的確な補足もよかった。
 ぜひレギュラー番組化してほしいが、そうなると、こちらの番組同様、どんな3人が集まるかによって、当たり外れが激しくなると思われる。