日記/2010-7
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2010-7-25
バジルの素体魂
以前作った「完全変形電人ザボーガー」の製作元である「バジルの造形魂」から、「バジルの素体魂」が出ました。通信販売で入手できて、金4000円也(送料別)。
ザボーガーと比べると格段に部品点数が少ないこともあって、不器用な私でも比較的短時間で組み立てることができました。
で、さっそくザボーガーといっしょに写真を撮ってみました。
この素体を改造して秘密刑事大門豊にできれば、との思いもあって、こんな写真を撮ってみたわけですが、改造というのは私にとってかなりハードルの高い一大事業で……。
映画化という驚きのニュースもあるザボーガー。ちなみに大門豊役は青年期が古原靖久、熟年期が板尾創路。
映画の公開は2011年春とのことなので、その頃までにはこの素体を大門豊にできないかなあ、と自分に対する淡い期待を表明しておきます。
追記
写真を貼り付けてから気づいたのですが、素体の手首をつけまちがえてて、両手とも左手になってる!
2010-7-19
冷凍怪獣バルゴン
先日のネタとの怪獣つながりで思い出したコラムがある。
唐沢なをき「怪獣王」は、1999年4月に刊行された、永野のりこ、岩佐陽一、開田裕治のそれぞれと唐沢との怪獣を肴に大いに盛り上がる対談三本立てをメインに、唐沢の怪獣エッセイ漫画や、田村信「おれカネゴン」の再録などをまとめた、全編怪獣づくしの本。
この本の中に、デーモン小暮、とり・みき、大槻ケンヂ、あさりよしとおらが寄稿している「おれの一匹」というミニコラムが掲載されている。その中の一編、大口孝之が取り上げている「おれの一匹」は、映画「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」に登場する「冷凍怪獣バルゴン」である。
一昨年、母が亡くなったんですが、葬式も淡々と進み、「ああ、俺はまったく涙を流さないまま、お別れしちゃうのかな」とか考えながら、喪主を務めておりました。そんな時、小さいころに母親にムリヤリ買わせた、日東のプラモ“冷凍怪獣バルゴン”のことが思い出されて、ヴワ〜ッと涙があふれて来たんですね。そのころ我が家はとても貧乏で、両親が共働きということもあって、気を使った母が平日の夜に突然映画館につれていってくれたのです。でも入場が遅れたことで、「ガメラ対バルゴン」が半分観られなかったんですね。私はそのことで母を責め、母は大泣きしてしまいました。バルゴンのプラモを買わせたのは、その時です。
そのプラモデルというのはこれか。
映画は、怪獣物ながら、子供向けとは思えぬ筋立てで進む。
傷痍軍人が戦時中に南方の島で目にした巨大なオパールを我が物にせんと、軍隊時代の部下や自分の弟(本郷功次郎)からなる捜索隊を島へと送り込む。一人の隊員の裏切りにより、彼に独り占めされたオパールは神戸港に秘密裏に持ち込まれるのだが、帰国の船中で水虫に悩む彼に船医が勧めた治療器の赤外線が偶然照射されたことにより、オパールならぬバルゴンのタマゴは孵化してしまう。バルゴンによって神戸、大阪は空襲さながらに破壊され、現れたガメラもバルゴンの冷凍光線で氷づけにされてしまう……。
映画の前半は、裏切り者を中心に、オパールに取り憑かれた人々の薄汚さが延々と描かれ、バルゴンもガメラもなかなか出てこないので、当時7歳の子供だった大口孝之にとっては、観ていたとしても面白くなかったかもしれない。
それどころか、母親の葬式で涙を流すよすがとなったプラモデルを手に入れられたのだから、観られなくてよかったのだ。
2010-7-14
sakusaku みんなの夏歌
2010/07/14(水)の tvk「sakusaku」で、東京都青梅市在住の「通勤快速」というハンドルネームの視聴者からの、次のような投稿が紹介された。
真夏に突入しましたね。 アパート住人の皆様のお気に入りの「夏歌」はなんですか? わたしのお気に入りの「夏歌」は、1986オメガトライブさんの「君は1000%」です。
ヴィンセント(黒幕)によるカルロス・トシキのものまねがひとしきり続いた後、アパート住人それぞれがお気に入りの「夏歌」を披露していく。
- 投稿者(東京都青梅市「通勤快速」) 君は1000% / 1986オメガトライブ(1986年)
- ギフト矢野 波乗りジョニー / 桑田佳祐(2001年)
- 浪人生つ 夏の終わり / 森山直太朗(2003年)
- カリフォルニア米 ふたりの愛ランド / 石川優子とチャゲ(1984年)
- 三原勇希 脳内VACATION / KICK THE CAN CREW(2003年)
- 三原勇希 夏の思い出 / ケツメイシ(2003年)
- ヴィンセント(黒幕) Blue Lagoon / 高中正義
というわけで、これらをYouTubeで検索してみた。
投稿者(東京都青梅市「通勤快速」) 君は1000% / 1986オメガトライブ(1986年)
君は1000% 1986オメガトライブ カルロスギフト矢野 波乗りジョニー / 桑田佳祐(2001年)
桑田佳祐 - 波乗りジョニー浪人生つ 夏の終わり / 森山直太朗(2003年)
森山直太朗 - 夏の終わりカリフォルニア米 ふたりの愛ランド / 石川優子とチャゲ(1984年)
ふたりの愛ランド三原勇希 脳内VACATION / KICK THE CAN CREW(2003年)
【PV】 KICK THE CAN CREW - 脳内VACATION三原勇希 夏の思い出 / ケツメイシ(2003年)
ケツメイシ 夏の思い出ヴィンセント(黒幕) Blue Lagoon / 高中正義
高中正義BLUE LAGOON 1981
ヴィンセント(黒幕)が「Blue Lagoon」について、「俺たちの中学生くらいの頃に、すっごい流行ったんだよ」「なんかね、CMソングで使われて、大流行」と語っているが、そのCMというのはこれか?
ちなみに、当時私が使っていたプリメインアンプはサンスイのもの。
また夏ですね。
2010-7-4
日本の怪獣小説ブックガイド
山本弘「MM9」 ※ が、ドラマ化 ※ ※ ※ され、2010年7月から放送される。
このドラマ化に合わせるように、「MM9」は文庫化されたのだが、その解説の中で、山岸真が以下のように書いている。
いや、怪獣(の定義はさておいて)が出てくる小説は、本書以前にも書かれてきた。たとえばかつて <SFマガジン> 一九九八年九月号が、アメリカ映画『ゴジラ GODZILLA』公開にあわせて怪獣SF特集を組んだ際には、日下三蔵による怪獣SF小説ガイドが六ページにわたって掲載されている。
というわけで、この日下三蔵によるブックガイド「日本の怪獣小説総覧」に取り上げられている小説をリストにしてみた。文中で取り上げられている作品のうち、太文字となっているものが掲載されている書籍が64冊に、文庫版「MM9」解説で山岸真が言及している2冊(有川浩「空の中」「海の底」)、そして「MM9」を加えた、全部で67冊からなるリストとなっている。リストの各ページには、AmazonとYahooでの検索結果が載せてある。
番号 | 作品 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|
日本の怪獣小説/1 | 海鰻荘奇談 | 香山滋 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/2 | 月ぞ悪魔 | 香山滋 | 出版芸術社 |
日本の怪獣小説/3 | 怪獣総進撃 怪獣小説全集 | 香山滋 | 出版芸術社 |
日本の怪獣小説/4 | 香山滋全集7 | 香山滋 | 三一書房 |
日本の怪獣小説/5 | ゴジラ、東京にあらわる | 香山滋 | 岩崎書店 |
日本の怪獣小説/6 | ゴジラとアンギラス | 香山滋 | 岩崎書店 |
日本の怪獣小説/7 | 怪獣文学大全 | 東雅夫 | 河出文庫 |
日本の怪獣小説/8 | 久生十蘭傑作選3 地底獣国 | 久生十蘭 | 現代教養文庫 |
日本の怪獣小説/9 | 妖異百物語 第一夜 | 鮎川哲也 | 出版芸術社 |
日本の怪獣小説/10 | 怪獣大戦争 怪獣小説全集 | 黒沼健 | 出版芸術社 |
日本の怪獣小説/11 | 地底怪生物マントラ | 福島正実 | ソノラマ文庫 |
日本の怪獣小説/12 | 物体O | 小松左京 | ハルキ文庫 |
日本の怪獣小説/13 | 怒りの大洋 | 田中光二 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/14 | 大海神 | 田中光二 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/15 | ロスト・ワールド2 | 田中光二 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/16 | 地の涯て 幻の湖 | 田中光二 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/17 | 新・ソロモンの宝窟 | 田中光二 | ハヤカワ文庫JA |
日本の怪獣小説/18 | 海神の逆襲 | 川又千秋 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/19 | 赤道の魔界 | 川又千秋 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/20 | 幻獣の密使 | 川又千秋 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/21 | 魔獣大陸 | 川又千秋 | 角川書店 |
日本の怪獣小説/22 | 幻視界 | 川又千秋 | 徳間ノベルズ |
日本の怪獣小説/23 | 星狩人 | 川又千秋 | 講談社ノベルズ |
日本の怪獣小説/24 | 火星人類の逆襲 | 横田順彌 | 新潮文庫 |
日本の怪獣小説/25 | 人外魔境の秘密 | 横田順彌 | 新潮文庫 |
日本の怪獣小説/26 | 幻綺行 | 横田順彌 | 徳間書店 |
日本の怪獣小説/27 | 大聖神 | 横田順彌 | 徳間書店 |
日本の怪獣小説/28 | 崑崙遊撃隊 | 山田正紀 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/29 | ツングース特命隊 | 山田正紀 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/30 | 魔境密命隊 | 山田正紀 | 双葉文庫 |
日本の怪獣小説/31 | 魔境物語 | 山田正紀 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/32 | 超・博物誌 | 山田正紀 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/33 | 竜の眠る浜辺 | 山田正紀 | 徳間文庫 |
日本の怪獣小説/34 | 終末曲面 | 山田正紀 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/35 | 宝石泥棒 | 山田正紀 | ハヤカワ文庫JA |
日本の怪獣小説/36 | 螺旋の月 宝石泥棒2 | 山田正紀 | ハヤカワ文庫JA |
日本の怪獣小説/37 | 未来獣ヴァイブ | 山田正紀 | ソノラマ文庫 |
日本の怪獣小説/38 | エイリアン魔獣境 | 菊地秀行 | ソノラマ文庫 |
日本の怪獣小説/39 | エイリアン怪猫伝 | 菊地秀行 | ソノラマ文庫 |
日本の怪獣小説/40 | 怪奇城 | 菊地秀行 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/41 | 妖神グルメ | 菊地秀行 | ソノラマ文庫 |
日本の怪獣小説/42 | 放射能獣-X | 友成純一 | 講談社ノベルズ |
日本の怪獣小説/43 | インカからの古代獣 | 友成純一 | 講談社ノベルズ |
日本の怪獣小説/44 | ネッシー殺人事件 | 友成純一 | 講談社ノベルズ |
日本の怪獣小説/45 | 大魔界 | 田中文雄 | ハヤカワ文庫JA |
日本の怪獣小説/46 | 埋葬人形ウシャブティ | 田中文雄 | ソノラマ文庫 |
日本の怪獣小説/47 | 透明戦隊 | 田中文雄 | 廣済堂出版 |
日本の怪獣小説/48 | 凶獣幻野 | 朝松健 | 中央公論社 |
日本の怪獣小説/49 | 魔犬召喚 | 朝松健 | 有楽出版社 |
日本の怪獣小説/50 | 碧い眼の封印 | 朝松健 | 中央公論社 |
日本の怪獣小説/51 | 異形博覧会 | 井上雅彦 | 角川ホラー文庫 |
日本の怪獣小説/52 | 異形博覧会2 恐怖館主人 | 井上雅彦 | 角川ホラー文庫 |
日本の怪獣小説/53 | 異人館の妖魔 | 井上雅彦 | ソノラマノベルズ |
日本の怪獣小説/54 | 鉤屋敷の夢魔 | 井上雅彦 | ソノラマノベルズ |
日本の怪獣小説/55 | 魔界水滸伝 | 栗本薫 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/56 | 魔境遊撃隊 | 栗本薫 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/57 | 総門谷 | 高橋克彦 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/58 | バンドネオンの豹 | 高橋克彦 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/59 | 聖豹紀 | 高橋克彦 | 講談社文庫 |
日本の怪獣小説/60 | ディプロトドンティア・マクロプス | 我孫子武丸 | 講談社ノベルズ |
日本の怪獣小説/61 | 地底獣国の殺人 | 芦辺拓 | 講談社ノベルズ |
日本の怪獣小説/62 | 炎都 | 柴田よしき | 徳間ノベルズ |
日本の怪獣小説/63 | 二重螺旋の悪魔 | 梅原克文 | ソノラマノベルズ |
日本の怪獣小説/64 | ソリトンの悪魔 | 梅原克文 | ソノラマノベルズ |
日本の怪獣小説/65 | 空の中 | 有川浩 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/66 | 海の底 | 有川浩 | 角川文庫 |
日本の怪獣小説/67 | MM9 | 山本弘 | 創元SF文庫 |
なお、#37の「未来獣ヴァイブ」は、「機械獣ヴァイブ」として紹介されているが、改題のうえ完結しているためこちらを採用した。
また、ブックガイドの末尾で期待の新作怪獣長編として紹介されている、「ホラーウェイヴ01」にプロローグが掲載された菊地秀行「ジゴマ3」は、残念ながら、雑誌の休刊とともに未完となっているようだ。