日記/2020-9-2

最終更新時間:2020年09月02日 11時25分12秒

マスクと保冷剤の実験

 

 まず最初に、本実験で使っているマスクや保冷剤のメーカーとは、あくまで「メーカーとそのユーザー」という関係でしかないということをお断りしておく。
 また、本実験はあくまで個人的に行ったものであり、マネをして何かしらの不都合を被ったとしても、こちらとしては全くその責任を負うものではない。
 
 マスクに保冷剤を入れるというのは誰もが思いつくことであり、例えば以下のような、そのためのマスクも発売されているほどである。

 私が愛用しているマスクは、SoToLaBoAdjustable Mask COOLMAX GRAYというもの。

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 このマスクにはポケットがあり、中に市販のマスクフィルター等を入れることができる。別にメーカーで推奨しているわけではないが、このポケットに保冷剤を入れて暑さをしのごうとすることは容易に思いつくことであり、私も早速試してみた。

 先ず試したのは、以下のキャッチクール保冷剤20g。大きさは70mmX70mm。

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 気をつけなければいけないのは、この保冷剤は少し大きく、凍らせてからだとマスクの開口部からポケット部分に挿入することができないと言うこと。凍らせる前に、予めマスクに保冷剤を詰め込んでおき、マスクごと凍らせればよい。

 ところで、私の通勤時間は45分。うち電車に乗ってるのは3分間だけで、残りは徒歩である(最寄り駅から会社までバスが出ているが、健康のため歩くことにしている)。

 残念ながら、この20gの保冷剤を使っている限り、冷たさを感じられるのは30分ほどであった。
 保冷剤を2コ(合計40g)入れても、4コ(80g)入れても、6コ(120g)入れても、結果は同じ。おおよそ30分程度で冷たくなくなってしまう。
 なお、マスクのサイズの限界から、保冷剤を6コ以上入れることは難しかった。また、120gまでであれば通勤の45分の間一応耐えられたが、耳にかかる重さからも、120g程度が限界であると思われる。

 冷感が続くのが30分では、通勤時間のおよそ3分の2にしかならず、残りの15分はぬるくてかさばるマスクを付けたまま、歩いて会社へ向かわなければならない。これはなかなかに苦痛である。

 次に試したのは、以下の100gの保冷剤。

 これもまた、凍らせる前に、予めマスクに保冷剤を詰めてから、マスクごと凍らせる必要がある。

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 結論から言うと、これを使えば45分間の通勤時間の間ずっと冷感を感じ続けることができた(45分後でも芯にまだほんの少し凍った部分が残っている)。
 重さだけで言えば20gX6コの方が重いわけだが、それでもこの1コで100gの保冷剤の方が長い時間冷感を保持できたのは、やはり重さ(これは体積にほぼ比例する)あたりの表面積が小さい方が温度変化が小さくなるからだと考えられる。
 別の機会に試したところでは、この100gの保冷剤であれば1時間弱の間冷たさを感じることができた。

 残念ながら、保冷剤がかさばる分、マスクのフィット感は損なわれる。しかしながら、それは不具合を感じるほどではない。下記の写真の左が保冷剤なし、右が100gの保冷剤ありである。

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 ちなみに、以下の150gのものも試してみたのだが、

 一応マスクのポケットに詰め込むことはできたのだが、保冷剤が大きくかさばりすぎてマスクの装着感が非常に悪いこと、150gという重さは重すぎて耳が痛くて通勤時間の45分間は耐えられなかったことから、これを採用するには至らなかった。

 今使っているこのSoToLaBoAdjustable Mask COOLMAX GRAYだが、実は二代目であり、私は初代のユーザーでもあった。
 初代から二代目の改善点は以下の二点。

  • ゴムがソフトタイプになったこと。
  • 裏地がCOOLMAXになったこと。

 この二点も、ソフトなゴムが耳にかかる保冷剤の重さを軽減するように感じられること、保冷剤がかさばる分マスクの内側が口元にぴったりくっ付いても気持ちがいいことから、私にとっては非常に有効な改良だったが、さらに気に入ったのはオプションのAdjustable Mask Nose Fit Wire "Stainless"である。Nose Fit Wireにはソフトタイプもあり、人によって好みもあるだろうが、両方試した私としては断然Stainlessの方をお勧めする(上がソフトタイプ、下がStainless)。

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 ソフトタイプはその名の通りアタリがソフトで、特にポケットに重さのある保冷剤が入っている場合には少し頼りない。対してStainlessだと、鼻に引っかかる感じがあり保冷剤入りマスクもしっかり保持できる。
 以下に比較の写真を示す。上がソフトタイプ、下がStainlessのNose Fit Wireが入った状態である。Stainlessの方が、よりしっかりした形状であることがわかる。これにより、よりしっかりしたフィット感が得られるわけである。

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 以上、マスクに保冷剤を入れた場合の保冷時間の実験結果と、それに用いたマスクや保冷剤の紹介でした。