中野538号とバビロニア・ウェーブ
今日の午後、テレビ朝日で再放送されていた刑事ドラマ「相棒」は「正義の翼」というエピソードでした。この回には、「中野538号」という血統の伝書鳩が登場します。
この「中野538号」という名前を聞いて、「嘘の五三八」という言葉を思い出しました。これは
人間、適当に数字をでっち上げる時には、なぜか、5、3、8、を使ってしまう
ということ。この話自体、けっこう嘘っぽいのですが(ググって見つけたこちらや、こちらには、やれ経験則だ、やれ三河八部衆だ、などとそれっぽいことが書いてはありますが……)、言われてみればそんな気もする、という程度の信憑性はあるように思います。
ただし、この「中野538号」は、「嘘の五三八」を踏まえ、わざと、「538」という数字を使っているのでしょう。「『中野538号』なんていう伝書鳩は、実際にはいませんよ。嘘ですよ」と、あからさまに示しているわけです。
堀晃の「バビロニア・ウェーブ」という小説には、タイトルにもなっている「バビロニア・ウェーブ」という、銀河を貫く謎の巨大レーザー光束が出てきます。
その全長、なんと5380光年。
この小説はバリバリのハードSFなので、なにかしら科学的な根拠があって、この数字が選ばれているのかと思いきや、これまた「嘘の五三八」からとられています。堀晃自身がどこかでそう書いてました。「山下洋輔から『嘘の五三八からとったんでしょ?』と指摘された」とも書いてあったような気が。
しかし、この「嘘の五三八」、どの程度の信憑性がある話なんでしょうか。上記でリンクしたサイトでは、ある程度の調査も行っています。確かにそれらしい結果になっていますが、どうも設問が適切でないような気もします。「0」や「1」や「2」の頻度も高いし。
誰かきちんと調べた人いないのかなあ……。